灯光舎
送別の餃子/井口淳子
送別の餃子/井口淳子
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ねえ、知ってる?
「送行餃子、迎客麺(ソンシンジャオズ インカーミエン)」といってね、麺は初めて出会ったときに、餃子は送別のときにつくるのよ。
わたしたちがお別れするときも必ず餃子をつくるからね。
―第2章「北京の女人」より
中国の北方では、人々は別れの時に、
手作りの水餃子を囲んでその別れを惜しむという。
自身の研究分野を「民族音楽学」に決めた著者が選んだ調査地は中国の農村。
1988年、文化大革命後に「改革開放」へと舵をきった中国で、
右も左もわからぬまま「研究」への情熱と未知なる大地へのあこがれだけで、
彼女のフィールド調査がはじまった。
1988年以降の中国という大きな舞台を駆け巡った数十年間には
無数の出会いと別れがあった。その中から生まれた14の物語をつづったエッセイを、
40以上のイラストとともにお届けします。
〇目次
はじめに
序 まだはじまっていないころのお話
Ⅰ 河北省編
第一章 老師的恋
第二章 北京の女人
第三章 ゆりかごの村
第四章 占いか、はたまた芸人か
Ⅱ 黄土高原編
第五章 雨乞いの夏
第六章 村の女たち、男たち
第七章 黄河治水局のおじさん
第八章 尿盆(ニァオペン)
第九章 人生も戯のごとく
Ⅲ 番外編
第一〇章 頑固じいさんと影絵芝居
第一一章 かくも長き一八年
第一二章 パリの台湾人
第一三章 想家(シァンジァー)
第一四章 人を信じよ!
あとがき
参考文献


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